ジャニーズについて書いた卒論を公開してみる③

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SAKURA

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30代のプロ野球(鴎党)オタクが楽しく資産形成しつつ美容も頑張るブログ。果たして両立できるのか…?積立NISA・日本株・投資信託・分散投資でコツコツやってます。多分ジャニオタかつ元音楽業界の人。

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②はジャニーズ事務所の歴史がほとんどなので興味ある方は覗いてみてください。笑

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この章ではジャニーズの卒論について担当制度や担降りを中心に載せていきます!

原文のそのままの掲載です。(誤字脱字があったらポンコツだなと思ってください)
そしてあくまでもこの論文は「応援している人」というよりも「追っかけている人」を定義していますので、狭い意味の「ジャニヲタ」になります。さらにここに掲載されている【体験】の中にはグレーゾーンの行動も含まれています。

2013年11月 執筆。

第二節:ジャニヲタと呼ばれる女性たちの特徴

 二章一節で挙げたグループには全てジャニヲタと呼ばれるファンがついている。ジャニヲタは彼らを応援することに生きがいを感じ、彼らに投資をすることで彼らを育てているという感覚でいるのである。どこまでが「ファン」でどこからがジャニヲタなのかは個々人によって価値観が異なるために正確に定義されることがないが、だいたいのジャニヲタ達はジャニヲタとは「同じツアー(セットリストが同じ公演)に3回以上足を運び、自分が応援しているグループの今後の成長を考えるような人」をジャニヲタと認識している。

 

【体験】私や私の周りの「オタ友」は同じツアーに何回も足を運ぶことがほとんどである。よく同じセットリストの公演なのだから1回見れば十分じゃないかと言われることがある。しかしそれはジャニヲタの私達の言い分からすれば間違っているのである。同じセットリストでも会場が違えば間のMCのトークも異なり、地方によってはセットリストに若干変更が生じる場合もある。更にその時の好きなメンバーの表情は一生に一度である。だから何回同じコンサートに参戦してもそれは常に新しいコンサートであり、魅力がいっぱいなのである。さらにジャニヲタはコンサート終了後にメンバー達の居ない「反省会」をひらくのである。「反省会」とはコンサートの内容やグループの今後についてダメ出しをしつつ語り合うのである。まさにジャニヲタ自身がタレントを育てている感覚なのである。

ジャニヲタと呼ばれる女性達には大きな特徴がある。それはただ楽しく対象となるタレントを応援しているのではなくルールと主義・主張など自分の考えを持ってタレントを応援しているのである。ジャニヲタのルールの中で最も重要なのが「担当制度」である。この制度に基づいて様々なルールが作り上げられ、ルールに基づいてジャニヲタ個々人の価値観や主張が生まれてくる。ジャニヲタはジャニーズのタレントの中でも特に応援したいタレントを1人に絞り応援することが基本的なルールである。この応援しているタレントのことをジャニヲタ達は担当と呼ぶ。担当は1人のジャニヲタに対して1人というのがルールであり、担当はジャニヲタ自身の看板であり、誰の担当かによってその人自身のイメージや振る舞い方が異なってくるのである。またジャニヲタは自分自身の「担当」のことを「○○担」述べる。例えばSexy Zoneの中島健人を応援している人は「健人担の○○です。」とジャニヲタ同士で挨拶をする。「担当」がジャニヲタにとっては名刺代わりなのである。担当制度やジャニヲタのルールについて分析を行う前にジャニヲタがどのような概念で行動しているのかについて記述しておきたい。ジャニヲタが大事にしている概念は「会うこと」である。コンサートを見に行くのではなく、コンサートは彼らに会う機会なのである。

【体験】先ほどの同じツアーに何度も足を運ぶ理由に何回でも「担当」に「会いたい」という気持ちも大きく関わっている。何度でも「会って」同じ空間にいたいだけである。ジャニーズのコンサートには「担当」がファンに向かって手を振る「お手振り」や投げKISS(「投げチュー」)をしてくれる「ファンサービス」がある。この「ファンサービス」略して「ファンサ」をもらうためにコンサートへ何度も足を運ぶジャニヲタもいる。「ファンサ」のために足を運ぶジャニヲタは「ファンサ」によって自分の「担当」に「あなたを応援している○○担の私」という存在を認識してもらいたいのである。ジャニヲタにとってコンサートは、好きな「担当」に会うための場所、好きな担当から「ファンサ」をもらえる場所であり、コンサートに足を運ぶことを「参戦」という。コンサートはジャニヲタにとっては闘いなのである。「担当」に「担当を応援している私」を見てもらえる究極のチャンスなのである。したがって、コンサート会場に行くことも「入る」と表現する。これは会場内に入るというニュアンスも含まれるが「担当と」同じ空間に「入る」ことを意味することもある。「担当」がいる空間=コンサートはジャニヲタにとっては夢の世界なのである。

ジャニヲタは「担当」に会うためならどんな努力も惜しまない。1回でも多く「担当」に会いたいと考えているのである。そして少しでも綺麗な姿で「担当」に会いたいという2つの気持ちが働き、社会人は必死に働き、学生は必死にアルバイトをしている。そしてコンサートのチケット代やグッズ代や交通費だけではなく、洋服や髪型にもこだわるジャニヲタがいるのである。

【体験】Hey!Say!JUMPやSexy Zoneの若いグループのファンは特にファッションが派手でジャニヲタということが顕著に分かる。コンサート当日の会場付近の美容室はジャニヲタの予約でいっぱいある。そこでは中学生~大学生が成人式のようにな「巻き髪」というヘアスタイルにセットをしてもらう。私自身も名古屋公演など地方公演に「参戦」する際も夜行バスで早朝に名古屋に到着したあとに予約した美容院に向かい、髪をセットしてもらってから会場へ向かっていた。ここまでしても「特別な日」を演出するのである。さらに「参戦服」というコンサートに「参戦」するための服が存在し、「巻き髪」に「参戦服」というスタイルが若いジャニヲタの基本である。「参戦服」で人気が高いのは「INGNI」や「LIZ LISA」「dazzling」と言った109系のブランドである。このような中高生~大学生の傾向に大人のジャニヲタが「巻き髪」は視界を遮るから邪魔であるといった苦情を提言することもある。しかし大人のジャニヲタも大人のジャニヲタ  でそれぞれ納得のいくファッションスタイルで参戦しているようである。

また賛否両論あるが、若い子の中には「特攻服」や「つなぎ」と呼ばれる服に「健人一生不変愛」など「担当」の名前と「担当」への愛のメッセージを入れてくる人もいれば、メンバーがツアーで着ている衣装を意識したコスプレで参戦する人もいる。

さらに「イッピ袋」と呼ばれるものも存在している。茶色い無地の紙袋にジャニヲタ自身が自分の「担当」が載っている雑誌の切り抜きを隙間なく貼りつめるという、手製の「担当」アピールカバンである。それにコンサートで使う応援グッズなどを入れて持ち歩いている。小学生くらいのジャニヲタにとても人気で、公共交通機関等で「私はこの人を応援しているの」という自己顕示からこの袋を持ち歩くことが多い。

ジャニヲタの概念の「会いたい」に続き大切なのが先ほど述べた「わたしは健人担なの」といった自己肯定感なのである。ジャニーズを応援している自分のことを「担当制度」によって「担当」を名乗り、認めることによってジャニヲタとしての自信が湧いてくるのである。

また、このような「参戦服」などのスタイルは全て伝聞で広まり、ジャニヲタとしての歴史が作られているのである。自分の目で見てきたものを他の「オタ友」に伝え、その「オタ友」から他の「オタ友」に伝わっていく。よって「ジャニヲタ」は常に現場至上主義である。「現場」とはジャニーズのタレントに会う機会の全てのことを指し、コンサート以外にも握手会、イベント、更には非公式の「出待ち」行為も含めて「担当」に会う機会を「現場」と表現している。第二章一節でも述べたように出来るだけジャニヲタにとっては自分の目で「担当」に会える「現場」に立ち会い、ジャニヲタの作り出す文化をリアルタイムで見ていくことも重要なのである。

第三節:担当制度の分類から考察するジャニヲタの特徴

この様にジャニヲタは全て同じルールによって同じ考え方で行動しているように考えられているが、「担当」という言葉の中に少しずつ違う解釈が存在している。この節では同じ男性アイドルを応援しているという視点から韓国のアイドルを応援するK-POPペンとの比較も行い「担当制度」からジャニヲタをタイプ別に分類して検証を行いたい。

「担当制度」には5つのパターンが存在する。

  1. 生涯一途型と言われる担降りを全くしない例
  2. 掛け持ち型と言われる担当を複数持ってしまう従来のルールとは異なる例
  3. DD型と言われる担当のほかに好きなタレントが沢山いる例
  4. 歴代型と言われる基本的には一人のタレントを応援するが、時が経つにつれ応援する担当が変わる例
  5. 事務担と呼ばれる担当は持たずジャニーズ事務全体を応援する例である。

この5つの担当制度について体験を交えて行動別に分類をしたい。

【体験】

  •  1つ目の担降りを全くしない例に実在する知り合いがいる。社会人になりたてのころの1996年のV6のセカンドシングル「MADE IN JAPAN」をきっかけにV6の森田剛の「担当」になり現在まで17年間ずっと森田担を続けている。この例はある程度大人になり価値観が定着した大人のジャニヲタに多くみられる例である。
  •  2つ目の掛け持ち型は本来のジャニーズのルールを破った形になる。これは担当の他に気になる存在が出来てしまった場合に陥る場合が多い。私自身もNEWSの小山慶一郎の「担当」であった時期にHey!Say!JUMPの八乙女光を応援していたこともある。このように「担当が」2人以上いる場合、小山担と八乙女担の「掛け持ち」と表現する。「担当」が2人いることはジャニーズ事務所のタレント数が少なかった過去には少なかったことなのでタブー視されがちで毛嫌いする人もいるが、数多くのタレントやグループが存在する今は普通になっている。
  •  この例は未だにジャニヲタの中でも賛否両論がある。一つのグループに「担当」や「副担」と呼ばれる担当の次に好きなタレントが存在し、「LIKE」と呼ばれる「担当」や「副担」よりは応援していないが気になるタレントが存在している場合がある。この例は①の一途に応援しているタイプから嫌われる傾向があり、時にジャニヲタ同士の衝突を生むこともある。
  •  この例は私自身が当てはまる。学生時代にジャニーズにハマってしまうタイプのジャニヲタは成長における価値観の変化に合わせて「担当」が変わっていくことが多い。担当が変わる際に担降りという儀式を行う。この「担降り」については次に述べたい。歴代に応援してきた「担当」を「歴代」と呼んでいる。例えば、V6の森田剛、NEWSの小山慶一郎、Hey!Say!JUMPの八乙女光を順に担当として応援し、現在Sexy Zoneの中島健人を応援している場合、歴代を森田剛・小山慶一郎・八乙女光と表現し「担当」は中島健人担と表現している。この「歴代」の中でも特にお気に入りのタレントを「殿堂入り」と呼んで敬意を表すことが多い。この「歴代」とはジャニヲタの歴史と言える。
  •  事務所担とは個別に担当を置かずジャニーズ全体を応援している人を指す。コンサートや舞台も特定のグループではなく、好きな公演・舞台に参戦する人が多く、ジャニー喜多川のプロデュースのファンといえる存在であり、事務所内のグループやタレント数が増えている現在、この事務所担が増えているのが現状である。

先ほど述べたジャニヲタが「担当」と呼んでいる好きなタレントが変わることを「担降り」と言う。この担降りをする際にジャニヲタは盛大な儀式を行っている。この「担降り」は同じ「ペン制度」(担当と同制度)を持つK-POPペンにはない儀式である。何故ジャニヲタに「担降り」が存在するかというと、ジャニヲタは一人の「担当」を一途に応援することを基本としているからである。これは「オリキ」と呼ばれる存在が大きく影響している。「オリキ」とは「追っかけ」に力(リキ)を入れている人の略語である。好きな気持ちが強すぎてコンサートに「参戦」するだけではなく劇場や会場の出入りをするタレントを待つ「出待ち」行為をするファンのことである。この「オリキ」活動において「担当」は一人と決まっている。このルールは光GENJIが活躍しているころからあるようで、「現場」の中で伝わり、「オリキ」以外の一般の「ジャニヲタ」にも広まったのである。「オリキ」以外の一般の「ジャニヲタ」のことを「イッピ」(一般ピープルの略語)と呼ぶこともある。この「オリキ」制度の影響で長い間、ジャニヲタは「担当」は一人とされていたので「掛け持ち」型はタブー視されることもある。しかし、K-POPペンにはこのような「オリキ」のルールがないため、基本的には「掛け持ち」をして応援しており、このジャニーズにあたる「掛け持ち」という言葉も存在しない。

【体験】K-POPペンの「ペン」には「ファン」という意味があることは既に述べているが、「ペン」にも「担当」と同じような使い方をする傾向がある。例えば東方神起のチャンミンを応援している人は「チャンミンペン」と表現する。これは「ジャニヲタ」でいう「健人担」と同じ使い方である。だが、個人名+ペンという使い方よりもK-POPペンは、例えば東方神起のファンである場合、東方神起の韓国語読み「동방신기(トンバンシンキ)」の頭のトンの字を取り「トンペン」と名乗るなどグループ名+ペンで名乗ることが多い。ジャニヲタもSexy Zoneの「担当」していることを「セクゾ担」と表すことがある。しかし、ジャニヲタは自己紹介するときに滅多にグループ名に「担当」を付けていうことはない。総合エンターテイメントをより意識したK-POPペンの中では個人のペンよりもグループ全体のペンが多く、「わたしはトンペンです」と言うように名乗ることが多いのである。

K-POPペンがグループ主義なのに対し、ジャニヲタはタレント個人主義なのである。だからこそ「担降り」という儀式が存在している。「担降り」をするということは自分自身の身分が変わるのと等しいので親しい知人に伝え、タレント本人にファンを辞める旨を伝える手紙を書いたりなどするのである。

このタレント個人主義から生まれた言葉は「近くのメンバーより遠くの自担」という言葉である。「自担」とは自分が応援している「担当」の略語であり、コンサートでどんなに近くに他のメンバーが居ても遠くの「自担」を双眼鏡で見つめるジャニヲタが沢山いるのである。もちろん近くの他のメンバーを応援するジャニヲタもいるがこの場合は先ほど挙げた③と⑤の「ジャニヲタ」がとても多い。

さらにタレント個人主義は「同担拒否」という考えも生む。「同担」とは同じタレントを応援しているファン同士を指し、それを拒否することである。

【体験】例えば、Sexy Zoneの中島健人担当が「同担拒否」という状態になると言同じ中島担と人とは仲良くしたくないということを指す。何故このような心理になるかは様々な考え方が一番あるが、一番多いのが「担当」のことを一人の男性としてリアルに恋してしまったからである。これを「リア恋」というのである。本気で好きだから「同じ健人くんを好きな人と話したくない!健人くんが他の人にファンサをしているのを見たくない!」という嫉妬心や独占欲が発生してしまうのである。この「同担」同士が「担当」を巡って争いを起こしてしまうことがある。

ジャニヲタにとってタレントを応援することは「生きがい」なのでこのような気持ちを背負ってしまうことは少なくないという。ジャニヲタが応援するタレントは必ず異性であって、異性がある故に闘争心や独占欲が常に付きまとってしまう。異性だからこそ疑似恋愛という状態に陥るのである。アイドル個人主義は時にファン同士の争いを引き起こすこともある。

脚注

      [i]DDとは誰でも大好きの頭文字を取っており、女性アイドルを応援するファンの用語をジャニヲタも使用している。

ジャニヲタは「担当」に会うためならどんな努力も惜しまない。1回でも多く「担当」に会いたいと考えているのである。

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