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ジャニーズについて書いた卒論を公開してみる①

 

𝐒𝐚𝐤𝐮𝐫𝐚🌸🏠 (@__AprilRains) | Twitterです。

ついに全国レベルで緊急事態宣言が発令されました。私ももちろん不要不急以外は自粛をしておりますが、何か楽しいことが出来ないかなと思いまして、黒歴史卒業論文を公開してみることにしました。もちろんこれはジャニヲタを辞めたから公表できます。笑

もしジャニーズとかエンタメ系で卒論を書きたい方の参考になれば幸いです。あとは「あのヤバイ反省記を書いていたやつマジでヤバイ」と少しでも「おうち時間」の足しになればなあという気持ちです。

ヤバイ反省記↓

 

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もちろんこの卒業論文Sexy Zone中島健人くんがジャニーズに入所していなかったらこの世に誕生していませんでした。(超絶大げさ)そして故ジャニー喜多川さんがいなければ、成立しないものでした。改めて感謝とともに1日でも早くまた、コンサートや舞台を平和に観れる日が訪れることを願っています。

 

4章のうち、第1章をこの記事では公開します。

ジャニーズビジネスとジャニヲタの関係性

2013年11月 執筆。

原文のそのままの掲載です。(誤字脱字があったらポンコツだなと思ってください)
そしてあくまでもこの論文は「応援している人」というよりも「追っかけている人」を定義していますので、狭い意味の「ジャニヲタ」になります。さらにここに掲載されている【体験】の中にはグレーゾーンの行動も含まれています。

 

序論:私はジャニヲタである

 私は「ジャニヲタ」である。小学校1年生だった7歳の時から22歳になる今まで人生の半分以上の15年間、ジャニーズとジャニーズタレントを愛し続けてきた。15年の間、彼らのCDを買い続け、コンサートに通い、彼らに依存し続けてきた。彼らを応援することは生活の一部であり、彼らに投資することを目的として生きてきた。世間では私のような人間をジャニヲタと呼んでいる。なぜ私達ジャニヲタは彼らの音楽活動を通じて彼らに多額の投資が出来るのであろうか。なぜ「コンサート」という彼らと音楽空間を共有する体験に依存するのだろうか。15年間の経験を音楽産業の面から論じ、ファン(ヲタク)とアイドルの関係性を論じていきたい。そしてこの卒業論文をジャニヲタの集大成とし、アイドルとアイドルを支えるヲタクの存在について考察を重ねた。

 今日の音楽産業ではアイドルと呼ばれる存在が大きくなっている。2012年のORICONシングルヒットランキングでは1位から20位までを全てアイドルグループが占めている。 それも秋元康が手掛けているAKB48系列のグループとジャニー喜多川が手掛けているジャニーズ事務所に所属しているアイドルグループしかないのである。詳しく見ると20位までの中に秋元康プロディースのグループがAKB48SKE48NMB48の3つであるのに対し、ジャニー喜多川がプロデュースするジャニーズ事務所のグループは嵐・関ジャニ∞Kis-My-Ft2・NEWS・エイトレンジャー(関ジャニ∞の別名ユニット)など多岐に及んでいる。これはジャニー喜多川が50年に渡り「ジャニーズ帝国」と呼ばれる男性アイドルの代名詞を作ることが出来たことによるものであろう。この「ジャニーズ帝国」には必ず彼らを取り巻くファンという存在があった。ジャニーズのファンは集団的に行動し、社会からジャニヲタと呼ばれている。私達ジャニヲタと呼ばれる存在がいなければ、決して半世紀という長い期間においてジャニーズというエンターテイメントのジャンルは確立出来なかったといえよう。

 

第一章 音楽産業の顧客といえるオタクの存在

第一節:オタクの定義

 ジャニヲタのヲタとは「オタク」の「オタ」が「ヲタ」に変化したものである。ジャニーズ事務所所属のタレントの活動を追っかけて応援することを「追っかけ」と言い、この「追っかけ」行為をする人のことをジャニーズのヲタク、略してジャニヲタと呼んでいる。 

では、この「ヲタク」の語源である「オタク」とは一体どのような存在なのか。

一般的に「オタク」というとアニメ・漫画・ゲームといった秋葉原を中心に発展している趣味に没頭する人物を指すことが多い。またこのジャンルの趣味に没頭する人物を「アキバ系オタク」と呼んでいる。2000年代に流行した『電車男』の主人公はこの「アキバ系オタク」であり、世間一般的に「オタク」とは「アキバ系オタク」のことを指すようにな

っている。しかし、岡田斗司夫は著書『オタクはもう死んでいる』の中で「オタク」とは「『自分が好きなものは自分で決める』という強烈な意志と知性の表れ」と述べている。        [i]

この「オタク」を「自分が好きなものは自分で決める」といった定義に当てはめていくと先ほど述べたアニメ・漫画・ゲームといった「アキバ系」以外にも車・アウトドア用品・SF作品といった様々な分野においても自分自身はこれが好きだと認めれば、そのジャンルにおいて「オタク」が存在することになる。音楽産業業界においても特定のアーティストやアイドルを好きだと自分自身で決め、アーティストやアイドルを応援する人物を「オタク」と呼ぶことが出来る。ジャニヲタとはジャニーズ事務所に所属しているタレントを好きだと自分で決めた人のことを指すことが出来るのだ。

また「オタク」と似た言葉で「マニア」という言葉がある。この違いを岡田斗司夫は「マニアとは群れたり、独自文化を作りあげたりしない人たちです。オタクは群れて民族を作り、マニアは孤立してそれぞれの道を進む。」とも述べている。        [ii]「マニア文化」という言葉は存在しない。また「マニアっぽい服」等の表現をすることも少ない。「オタク」の中には文化があり民族をまとめるためのルールが存在する。ジャニヲタという言葉は存在しても「ジャニマニア」という言葉は存在しない。それはジャニヲタが独自のコミュニティを作り、歴史と文化を形成してきたからである。この文化と歴史の形成をまずは大まかに音楽分野という範囲で考察していきたい。

 

        [i]「オタクはすでに死んでいる」著:岡田斗司夫 新潮社 2008年4月 P.58

        [ii]前掲 P.159-160

 

第二節:日本の文化におけるオタク層

 ジャニヲタ以外にも音楽産業の顧客である「オタク」として肩を並べて存在するのが「宝塚ファン」である。宝塚ファンは劇団内に4つある組の中から贔屓の団員や組を見つけ熱心に応援する。中には劇場に出入りする団員を待つ「出待ち」行為する宝塚ファンもいる。この「出待ち」行為は宝塚ファンが発祥と言い伝えられている。「ファン」と「オタク」の違いを定義することは難しいが、ファンとは『広辞苑』(第6版)       [i]には「スポーツ・演劇・映画・音楽などである分野・団体・個人をひいきにする人。」とある。同じ宝塚ファンにも観劇だけをする人も入れば観劇した後に団員を出待ちするほど熱心な人も居る。また宝塚ファンが作り出したコミュニティのルールはジャニヲタが踏襲しているという説もある。東京都千代田区内に「帝国劇場」「日生劇場」「東京宝塚劇場」が立ち並ぶ劇場街があり、「帝国劇場」前でジャニヲタが「出待ち」をしている隣で宝塚ファンが「東京宝塚劇場」前で出待ちをしているのである。このように同じジャンルでも違うコミュニティ同士が同じ行為を行っていることもある。しかし、この「出待ち」はジャニヲタと宝塚ファンだけではない。韓国のアイドルグループを応援する「K-POPペン」やヴィジュアル系バンドを応援する「バンギャ」にも共通する。K-POPペンのK-POPとはJ-POPに対峙する言葉であり、「Korean Pops」の略である。「ペン」とは韓国語読みの「ファン」のことであり、K-POPファンはこの韓国語読みを使っている。K-POPペンは2005年に日本デビューした「東方神起」が2009年~2010年にブレイクしたきっかけで広まった。彼女達もお目当てのアイドルが来日するたびに空港で「出待ち」行為をしている。また、「バンギャ」は「バンドギャル」の略語であり、90年代には確立していたとされている。ヴィジュアル系のバンドを応援する若い女の子を指し、彼女らもライブハウスで「出待ち」行為を行っている。

 このように、音楽のジャンルや贔屓にする人の性別・国籍が違っていても同じようなコミュニティが存在し、似たような行動を行っている。まさに「オタク」とは自分が好きなものは自分で決め文化が存在する集団なのである。

 

      [i]「広辞苑」(第6版)編者:新村出 岩間書店 2008年P.2417

 

第三節:オタク特有の文化の存在

二節で述べた「オタク」達が文化を形成するための根強いコミュニティが存在する。どのジャンルにも好きなアイドルやアーティストを追っかけるためには情報収集が必要であり、インターネットを使用することが欠かせないのである。このインターネットの存在が「オタク」の度合いを高めていると考える。今日のSNSサイトの発達により、彼女達の周りに同じジャンルの愛好者がいなくてもTwittermixiを通じて同じ「オタク」同士で簡単に交流を深めることが出来る。これを「絡む」と表現することがある。この「絡み」によってコンサートに一緒に足を運んだり、時には行きたい公演のチケットを取ることに協力しあったりする「オタク」同士の友達(「オタ友」と呼ぶ。)を作ることが出来る。ジャニーズやK-POP、宝塚の人気演目、人気ヴィジュアル系バンドのチケットは需要数が高く、ファンクラブに入会して先行購入権利を持っていても抽選制になってしまい、必ずしも入手出来るとは限らない。このような時に「オタク」は「オタク」同士のコミュニティを利用する。

 

【体験】私はK-POPの中では東方神起、ジャニーズではSexy Zoneを応援している。東方神起のコンサートツアーが決まった際は、Sexy Zoneを応援している「オタ友」に東方神起のファンクラブに入会をしてもらう。私自身では1口しか申し込めなかったチケットが他ジャンルの「オタ友」の協力によって2~3口の応募に増やすことができるのである。またSexy Zoneの公演を申し込む際には逆に東方神起を応援している「オタ友」に協力を要請する。このように「オタク」はジャンルが違っても皆で協力し合っているのである。

 

 「オタ友」は好きなタレントを応援する際に感動を分かち合い、情報を共有するためにとても重要な存在であり、特にジャニオタにとっては「オタ友」ありきの「追っかけ」活動なのである。コンサートに一緒に足を運ぶだけでなく、カラオケで好きなグループの歌を歌い合って盛り上がり、ドラマやプロモーションビデオの撮影地を訪ねる「ロケ地巡り」などといった「オフ会」からタレントへの愛を更に深めていくのである。

 

 

ここまでが第1章です。次の更新に続きます。

 

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